2011. 3.25
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2011年3月25日
神のお告げの祭日
✝アヴェ・マリア
 ノベナの祈りに参加された方々へ
  
 今回は緊急の祈りの呼びかけに応えてくださり、ありがとうございます。皆で心を合わせて祈ることができたのは、大きななぐさめでした。よい意味で、チェーン・メールになったようで、思いがけなく祈りの輪が大きく広がりました。日本人だけでなく、知り合いの外国人にも呼びかけました。フィリピン人の神父はすぐにFacebookに載せ、
誰かがフランス語・ドイツ語・韓国語にも翻訳して世界中に呼びかけてくださったようです。私が分かっている範囲では、フィリピン・シンガポール・香港・インド・パキスタンなどの国から参加の表明をもらいました。国内外あわせて、数百人から数千人が参加したのではないかと推測されます。祈りの連帯が地球を包んで、震災の悲劇のために祈りがささげられました。皆さんの協力に心から感謝します。
 9日間のノベナの祈りはこれでいちおう終わりますが、まだ悲劇が終わったわけではないので、引き続きできる範囲で祈りを続けてください。また、具体的な支援活動もしていきましょう。
 この震災後の苦難はまだ続くでしょう。長い十字架の道のりが予想されます。差し出がましいですが、いちおう 私が思いつく限りのアドバイスをしておきます。
  
これから心がけること
1.できる限り、日常の生活に戻るように努めましょう。直接に被害を受けた人びとはもちろんのことですが、
間接的に被害を受けたり、被害に心を痛めておられる方々にもかなり疲労が蓄積していると思います。まだこれから長い道のりがあるので、無理をしすぎないように、心配しすぎないようにして、なるべく日常の生活を淡々と過ごしていく工夫が必要だと思います。まだどのような事態が起こるか分からないので、適切な情報収集は必要です。 
しかしながら、あまり悲劇を見つめすぎないように。否定的なことばかりを考えるのを差し控えましょう。 むしろ、
日頃の趣味や楽しみも大事にしましょう。休養もしっかりとりましょう。これから長いマラソンを走っていくつもりで、
ゆっくりいきましょう。
  
2.思いがけない不便や困難がまた襲ってくるかもしれません。その際、キリスト者の心がけとして、イエスの十字架の道を思い起こしましょう。自分だけが苦しんでいるのではなく、いつも主がともにいてくださり、ともに苦しみを担ってくださっていることを祈りの中で確認しましょう。そして、十字架は必ず復活につながっていることを信じて、未来に希望をもっていきましょう。
  
3.この出来事がなぜ起こったのかという疑問を抱いている方は多いと思います。心が冷静になってきたら、少しずつこの災害の意味を信仰の観点からふりかえってみましょう。 神はこの出来事を通して自分に何を語りかけているのか。どのようなことに気づくだろうか。これから何を変えていくように呼ばれているのか。一人ひとりが
祈りの中で静かにふりかえりましょう。また自分の気持ちや気づき、疑いや希望をまわりの家族や友人とわかち合うようにしましょう。ふりかえりとわかち合いを通して、信仰の観点から少しずつ出来事を心から受けとめ、前に向かっていく力と未来を変えていく真の回心と新たな生き方が生まれてくることでしょう。
  
 心に緊張や不安をかかえている人は、以下のようなイメージ黙想をすることを勧めておきます。
A.悲しみや不安を心にいだいている自分(直接、間接の被害を受けて)のために
 自分の疲れた心に、神の愛がシャワーのように降り注ぐのをイメージしましょう。ちょうど冷たい体がお湯のシャワーで温まっていくように。神の愛が自分の心に注がれて、だんだんと不安や緊張、悲しみや怒りが洗い流されていくように。そのようなイメージで神の愛の注ぎを味わいます。神さまはどんな状況でも、あなたのことを大切に見守ってくださいますから。
 最後に(例えば)、「主の祈り」「聖母マリアの祈り」を唱えましょう。
 
B.被災者の方々、亡くなった方々、被災者を助けている人たち(原発の事故処理に取り組んでいる人たちも合わせて)のために
 彼らにもイメージ黙想で助けてみましょう。被災して苦しんでいる人びとや支援している人びとの姿を思い浮かべましょう。彼らの苦しみや痛みを味わうだけでなく、さらに、彼らの上に神の愛が注がれていき、彼らの姿に笑顔や希望、平安や勇気が戻ってくるのをイメージしましょう。被災者が今の困難を受けとめ、元気を取り戻していく姿や、復旧作業に必死に従事している人びとが守られ、任務を無事遂行している姿を思い描くのです。神の愛が注がれることによって、絶望が希望に変えていく姿を祈っていきます。
 最後に(例えば)、「平和を求める祈り」(アシジのフランシスコ)を唱えましょう。
  
C.放射能汚染で怯えている人のために
 冷静に考えると、30キロ圏外に住んでいる人に大きな健康被害があるとは思えません。それでも不安感が拭えず、心配でたまらない人もおられるでしょう。そういう人は以下のイメージ黙想をどうぞ。
 死の灰が自分に降り注ぐ(あるいは体内に蓄積する)恐怖のイメージを手放します。その代わりに、神の愛(あるいは聖霊)が天から降り注いでくるのをイメージします。春の温かい雨が大地を潤すように、神の愛がすべての不浄なものを洗い流していく様子を思い浮かべます。神の愛のシャワーがあらゆる放射性物質を洗い流し、吹き飛ばしていきます。体内に蓄積されるごく微量の物質さえもすべて洗い流してくれます。ついでに、心の中にある不安やおそれもすべて洗い流してもらいましょう。
 最後に(例えば)、「聖霊の続唱」(典礼聖歌352番)を唱えましょう。今のところ、放射能汚染に効く聖人は知らないですが、そういう聖人がいたら、取りなしを祈っておきたいですね。
  
D.エコロジーに関心のある方のために
 私たちは人間への悪影響ばかりを心配していますが、放射性物質は山も海も、動物も植物もすべてを傷つけ、
痛めています。傷ついたすべての自然に対して、ごめんなさいと謝る祈りもささげましょう。人間の方が謝り、自然との和解を願うのです。私たちが謙遜にゆるしを願うならば、神も自然もゆるしてくださるでしょう。そして、人間と大自然が調和して、共存している姿をイメージしていましょう。どのようなイメージが浮かんでくるでしょうか。 
私は黒澤明監督の『夢』という映画の最後の夢のシーンが思い出されます。
 最後に(例えば)、「太陽の賛歌」(アシジのフランシスコ)を唱えてみましょう。
  
E.それでも苦しい人のために
 十字架上のイエスをイメージで思い浮かべましょう。そのイエスに向かって、自分の今の苦しみ、悲しみ、怒りを率直に話します。自ら苦しむイエスがそれをすべて受けとってくださるようなイメージで。彼はすべての痛みや不幸を身に帯びておられます。そのイエスにすべてを打ち明け、彼から力となぐさめをもらってみましょう。
 最後に(例えば)、「キリストに向かう祈り」(イグナチオ・ロヨラ)を唱えましょう。
 この十字架の苦しみが最後には復活の喜びに変わっていきます。それを信じて、これからの長い道のりをともに歩んでいきましょう。
   
英 隆一朗(イエズス会司祭)
                       
このページの先頭へ 主の祈り
       
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日も お与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。
アーメン。

このページの先頭へ 聖母マリアの祈り(アヴェ・マリアの祈り)
     
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
罪深いわたしたちのために、
今も、死を迎える時も祈ってください。 
アーメン。


このページの先頭へ 平和を求める祈り(アシジの聖フランシスコ)
      
神よ、
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。

憎しみのあるところに愛を、
いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、
疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、
絶望のあるところに希望を、
闇に光を、
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。

慰められるよりは慰めることを、
理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。

わたしたちは、与えるから受け、ゆるすからからゆるされ、
自分を捨てて死に、
永遠のいのちをいただくのですから。



このページの先頭へ 聖霊の続唱」(典礼聖歌352番) 典礼聖歌アンサンブルの歌を聴く
      
聖霊来てください。あなたの光の輝きで、
わたしたちを照らしてください。

貧しい人の父、心の光、証の力を注ぐ方。
やさしい心の友、さわやかな憩い、ゆるぐことのないよりどころ。
苦しむ時の励まし、暑さの安らい、憂いの時の慰め。
恵み溢れる光、信じる者の心を満たす光よ。

あなたの助けがなければ、すべてははかなく消えてゆき、
だれも清く生きてはゆけない。

汚れたものを清め、すさみをうるおし、受けた痛手をいやす方。
固い心を和らげ、冷たさを温め、乱れた心を正す方。

あなたのことばを信じてより頼む者に、尊い力を授ける方。
あなたはわたしの支え、恵みの力で、救いの道を歩み続け、
終わりなく喜ぶことができますように。
アーメン、ハレルヤ。

このページの先頭へ 太陽の賛歌(アシジの聖フランシスコ)

いと高い、全能の、善い主よ、
  賛美と栄光と誉れと、
  すべての祝福は
  あなたのものです。

いと高いお方よ、
  このすべては、あなただけのものです。
  だれも、あなたの御名を
  呼ぶにふさわしくありません。

私の主よ、あなたは称えられますように
  すべての、あなたの造られたものと共に
  太陽は昼であり、
  あなたは太陽で
  私たちを照らされます。

太陽は美しく、
  偉大な光彩を放って輝き、
  いと高いお方よ、
  あなたの似姿を宿しています。

私の主よ、あなたは称えられますように
  姉妹である月と星のために
  あなたは、月と星を
  天に明るく、貴く、
  美しく創られました。

私の主よ、あなたは称えられますように
  兄弟である風のために。
  また、空気と雲と晴天と
  あらゆる天候のために
  あなたは、これらによって、
  御自分の造られたものを
  扶け養われます。

私の主よ、あなたは称えられますように
  姉妹である水のために
  水は、有益で謙遜、
  貴く、純潔です。

私の主よ、あなたは称えられますように
  兄弟である火のために。
  あなたは、火で
  夜を照らされます。
  火は美しく、快活で、
  たくましく、力があります。

私の主よ、あなたは称えられますように
  私たちの姉妹である
  母なる大地のために。
  大地は、私たちを養い、治め、
  さまざまの実と
  色とりどりの草花を生み出します。

私の主よ、あなたは称えられますように
  あなたへの愛のゆえに赦し
  病いと苦難を
  堪え忍ぶ人々のために。

平和な心で堪え忍ぶ人々は、
  幸いです。
  その人たちは、
  いと高いお方よ、あなたから
  栄冠を受けるからです。

私の主よ、あなたは称えられますように
  私たちの姉妹である
  肉体の死のために。
  生きている者はだれも、
  死から逃れることができません。

大罪のうちに死ぬ者は、
  不幸です。
  あなたの、いと聖なる御旨のうちにいる人々は、
  幸いです。
  第二の死が、その人々を
  そこなうことは、ないからです。

私の主をほめ、称えなさい。
  主に感謝し、
  深くへりくだって、主に仕えなさい。

(訳:石井健吾)


このページの先頭へ キリストに向かう祈り(聖イグナチオ・ロヨラ)
     
キリストの魂、わたしを聖化し、
キリストの御体、わたしを救い、
キリストの御血、わたしを酔わせ、
キリストの脇腹から流れ出た水、わたしを清め、
キリストの受難、わたしを強めてください。
いつくしみ深いイエズスよ、
わたしの祈りを聴き入れてください。
あなたの傷のうちにわたしをつつみ、
あなたから離れることのないようにしてください。
悪魔のわなからわたしを守り、
臨終の時にわたしを招き、
みもとに引き寄せてください。
すべての聖人とともに、
いつもあなたをほめたたえることができますように。
アーメン。