サベリオ会・金 大烈神父様のお話
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                        第3回 分かち合い                      2010年8月28日(土)
  現在太田教会には400名位の30代、40代、50代の信徒の方がいらっしゃいます。日本人だけで150名位、ブラジル人では200名以上に及ぶと思います。そしてこの世代の日本人の場合、奥さんが信者でもご主人が未信者である家庭も多く、奥さんの教会活動にはどうしても制限があるという問題も抱えています。ですから私たちのサベリオ会が、この世代がひとつになるきっかけになれば、これからは建設的に、福音的にもいろいろなことが出来ると信じています。
  現在この共同体の中心となって働いていらっしゃる評議会のメンバーは平均年齢が65歳以上の方々です。社会でもいろいろご苦労をなさった年齢の方々ですよね。それなのに、今でも教会の仕事をなさっているのは、次の世代がいないからです。働いてくれる人がいないのです。だから、ご苦労をなさっているのです。彼らの年齢は、顧問の年齢です。若い人たちが上手くいっているか、教会がきちんと動いているかを見て、いろいろ知恵を貸してくれる立場のはずです。そして私たちのために祈りで支えてくれる立場でもあります。それなのに、実際には働いています。
  しかし、それがいつまでも続けられるとは思えません。いつかは、皆様がこの教会という十字架を負わなければならない時が来ると思います。そのために、先ず私たちのこのサベリオ会を活性化し、もっといろいろな意味のあることができるようにすれば、未来があるのではないかと思います。
  今まで、私一人ではできなかったいろいろな問題があります。たとえば、この教会は多文化、多国籍の教会なので、言葉やいろいろな問題で、コミュニケーションのとれないことが何度もありました。それを若さで崩してほしいのです。みんなで集まって、何か善いことをしながら、いろいろな壁を崩してほしいのです。皆様のお父さん、お母さん達の時代には、外国籍の人たちはあまりいませんでした。だから彼らには、このような多国籍の共同体をどうすればよいか慣れていないところがあると思います。しかし皆様は、最初からこのような多国籍の教会で働いています。だから、どんな問題があるか、何が善いことか、すぐに分かります。そういうメリットを生かせば、もっときれいな形の教会ができるのではないかと思います。
  先ずよく集まることです。少なくとも月に一回は定期的に集まってほしいと思います。集まって、飲み会をしてもいいし、食事会をしてもいいし、別荘を借りて一泊してもいいでしょう。
  とにかく、よく集まって、話し合って、善いことを考えてほしいのです。皆様は、若いから機動力があります。動きやすいです。だから、すぐにでもできます。それができれば、最高の共同体になると思います。そして、ここに集まっている人々が一つになれば、日本人は他の日本人に、他の国の人々もそれぞれの国の人々に伝えるでしょう。「若い人たちが集まって動こうとしているから、一緒に参加しよう」という話しかけが、ペルー人にも、ブラジル人にも、フィリピン人にも、ベトナム人にもできます。私たちがそのように動けば、今より進歩するのではないかと思います。
  今は、インターネットで世界中どこにでも行ける時代です。だから、国籍や国境の意味はなくなっています。実際に私たちが、オンラインではなくてオフラインで一つの共同体を作ることができれば、素晴らしいと思います。そのためには、何よりも皆様各自にやる気がなければできません。「本当は断りたいけれど、リーダー達があまり何度も話しかけるので、申し訳ないから集まる。」というのでは続けられません。皆様一人ひとりが意識を持って、「今まで善いことをあまりした記憶がないから、これから善いことをしてみよう」、「いろいろな罪を犯して償いが必要だから、償いをする気持ちで意味のある生き方をしてみよう。」というつもりで取り組んでみましょう。
  そのようになれば、私は教会の担当司祭として幅広く支えます。可能な限り全てを支えます。ですから、皆様は力を一つに集めてください。そうすれば、想像さえできなかったことが全部できると思います。
  これから月に一回くらい話し合いがありますよね。そして、それ以外にもあちこちで活動しますよね。そこで、最初のステップとして私が考えた案ですが、各自聖書を読んでみて、心に残る箇所、気に入った箇所を一つずつ持ち寄り、自分なりに黙想したことを話し合ってみてはいかがでしょうか。この前、堅信式で司教様が手紙を書くことを話しましたよね。そのようにしてみたらどうかと思います。ただし、各自の発表時間は30秒以内です。だから、短くて、太くて、強いメッセージだけを伝えます。たとえば、先週の日曜日の福音にあった「狭い門を選びなさい」という言葉は、「易しい生き方をしてはいけない、という意味だろう」というようにです。このような感じで始めてみたら、人によって全然違う影響を与えあうと思います。そのくらいの簡単な言葉ならば、日本語でも話し合えると思います。これは私の提案です。
  その他、たとえばこの教会には、寝たきりの信者さんもいます。日曜日に時間を決めて、地区別に分かれて、そのような寝たきりの信者さんを訪問し、家を掃除してあげるとか、施設に行って奉仕をするとか、できることはいろいろあります。また、今まで皆さまは教会の中心になって動く立場ではありませんでした。しかし、自分達がこの教会の中心になって働く気持ちになっていただきたいのです。太田教会にはいくつかの部会があります。それぞれの部会にも参加をして、そこでも活動してほしいと思います。そして、若手としての意見をはっきり伝えてください。それができれば、自然に未来につながると思います。それから、迷いの中で正しい信仰の道を求める人が目に入ったら、手を伸ばして導くことも皆様にはできます。
  とにかく焦る必要はないと思います。先ず飲みましょう、食事をしましょう、そして分かち合いながら、心が通じるところを作りましょう。そして、ある程度「私たちは友達だ」という気持ちができたら、そこからできることを捜して行きましょう。
                                                よろしくお願いします。